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トラブルシューティング

ガスバーナー 故障の原因と対策

  • 弊社ガスバーナーをご利用いただいて、不具合が生じた場合、以下に示すどれに該当するかご確認ください。
    次にその対策内容を確認していただき、その記述に従って対処することで解決できます。
    なお、この「故障の原因と対策」はクイックリファレンスです。
    内容的には弊社ホームページに提示されている「ガスバーナー運転方法」の一部抜粋です。
    より詳細は本書および「ガスバーナー取扱説明書」をご参照することを推奨いたします。

電源(温度調節器)を入れても、まったくバーナーが動かない。→ 時としてロックアウトランプが点燈する。またヒューズが飛んでしまう。

故障順位 原因 対策
1 温度以上により、温度調節器の安全回路が作動している。 説明書を読み、温度調節器およびバーナーのリセット等を実施対応する。
2 中継端子台への結線が間違っている、あるいは接触不良。 正しく結線されているか各機器の結線状態を点検する。
3 ガスがない。ガスが十分供給されない。 元弁を開ける、あるいは供給状態の確認。
ガスメータ(マイコン式)の容量が小さすぎ、安全回路が作動しているか再検討する。
4 ガス圧力スイッチが作動している。 設定値を低く変更。
5 コントロールボックスのヒューズが飛んでいる。 各機器の結線が、正しく結線されているか点検し、付属のヒューズと交換する。
6 スパークケーブルが外れている、あるいは切れている。 取付確認あるいは交換。
7 コントロールボックスの受け端子台のビスがゆるみ接触状態が悪い。 ビス取付ネジの増し締め、およびビスのすき間の確認・調整。
8 コントロールボックスが故障している。 新品に交換。

※上記の原因を取り除き、ロックアウトランプが点燈している場合は、コントロールボックスのリセットボタンを押して再スタートさせて下さい。

ガスバーナーが正常なパージ動作を行うにもかかわらず、着火せずバーナが停止する。→ ロックアウトランプが点燈し、ロックアウト状態になる。

故障順位 原因 対策
1 通過ガス量が少なすぎる。 管口径、遮断弁、減圧弁等の再検討ガスメータ(マイコン式)の容量が小さすぎ、安全回路が作動しているか再検討する。
2 空気圧力スイッチが作動している。 設定値を低く変更、あるいは新品に交換。
3 送風機入口その他にゴミが詰まっている。 各部分のゴミの掃除および空気圧力スイッチへ接続されている銅パイプへのゴミ等のつまりの有無の確認と掃除。
4 コントロールボックスが故障している。 新品に交換。
5 点火スパークが不規則に飛ぶ、あるいは飛ばない。 点火電極棒位置の再調整あるいは点火トランスの交換。
6 電源の不備。 テスターによりバーナ運転時の電圧降下の確認。著しく降下するときは対策実施の事。
7 漏電。 電線の被覆などが破れていないか原因の究明。

ガスバーナーが正常にパージ動作後、着火動作を行い、燃焼開始した後3秒以内で停止してしまう。→ ロックアウトランプが点燈しロックアウト状態になる。

故障順位 原因 対策
1 フレーム検知棒の火炎の検知状態が悪い、あるいはどこか他の金属部分に接触している。 取付位置の再確認および再設定(取付説明書参照)。フレーム電流計によるフレーム電流値の確認(6項参照)。
2 ガス圧力スイッチが作動圧力近くに設定されている。。 設定値を低く変更する(実際のガスの供給圧力より5~6mbar低く設定する)。
3 フレーム検知棒への結線がはずれている、あるいは切れていたり接触状態が悪い。 取付確認、あるいは交換。
4 コントロールボックスが故障している。 新品に交換。
5 電磁弁が故障している。 新品に交換。
6 記(2)-6. 電源の不備
7 記(2)-7. 漏電

※テスターによる電源線の電源側P(H)と設置側N(G)および電圧の確認方法
下の図に示す方法で、電源側と接地側を確認実施して下さい。

運転中の電圧確認は、テスターにより、端子間電圧で測定して下さい。

ガスバーナーがロックアウト状態にならず、始動、停止動作をくりかえす。→ 但し、このような状態が起こることは非常にまれです。

原因 対策
ガス圧力スイッチの設定圧力値が供給ガス圧力値に近い。 ガス圧力スイッチの設定値を低く変更する(ガスの供給圧力より0.5~0.6kPa低く設定)。

※上記の原因をとりのぞき、ロックアウトランプが点燈している場合は、コントロールボックスのリセットボタンを押して再スタートさせて下さい。

ガスバーナー運転上の注意事項
1 故障の対策を実施する場合、電源極性の確認、接地線電圧の確認作業以外は、必ず、電源を切って作業を実施して下さい。原因をとりのぞき、再スタートさせる時、再度電源を入れて下さい。
2 ガスバーナーの試運転時には、着火時および燃焼中のフレーム電流値を測定して、これらの値が下記に示すフレーム電流値を満足していることを確認し、またその値を記録しておくことをおすすめします。

オイルバーナー(油バーナー) 故障の原因と対策

  • 弊社オイルバーナ-(油バーナー)をご利用いただいて、不具合が生じた場合、以下に示すどれに該当するかご確認ください。
    次にその対策内容を確認していただき、その記述に従って対処することで解決できます。
    なお、この「故障の原因と対策」はクイックリファレンスです。
    内容的には弊社ホームページに提示されている「油バーナー運転方法」の一部抜粋です。
    より詳細は本書および「油バーナー取扱説明書」をご参照することを推奨いたします。

バーナー運転スイッチ(温度調節器)を入れても、まったくオイルバーナーが動かない。

故障順位 原因 対策
1 電気が流れていない。 元電源スイッチの投入および結線状態の確認。
2 温度調節器が開いている。 温度設定値、結線、故障有無の確認。
3 ヒューズが切れる(切れている)。 各結線を再チェック。ヒューズを交換。
4 油バーナーの取付位置が悪く、火炎監視器(CDS)が火炎以外の光を見ている。 光を見ない位置に取付変更する。
5 コントロールボックスの接触不良。 コントロールボックス受け台のピンの接触状態を確認および調整。
6 コントロールボックスが故障している。 新品に交換。
7 コンデンサあるいはモータが故障。 新品に交換。

油バーナーは正常に運転するが、油がノズルより出ない。→ ロックアウトランプが点燈して、ロックアウト状態になる。

故障順位 原因 対策
1 油配管の途中のコックが閉まっている。 配管を確認してコックを開ける。
2 配管中に空気が入っている。 空気抜きを完全に実施する。
3 油がタンクにない。 油を補給し、空気抜きを実施する。
4 ポンプとモータの継ぎ手(カップリング)が破損している(油圧が上昇しない)。 新品と交換。
5 ポンプが故障している。
(ゴミなどのかみ込みによる)。
新品と交換。

※上記の原因をとりのぞいて、ランプが点燈しているコントロールボックスのリセットボタンを押して再スタートさせて下さい。

プレパージ終了後、油圧が上昇するにもかかわらず着火しない→ ロックアウトランプが点燈してロックアウト状態になる。

故障順位 原因 対策
1 配管中に空気が。 空気抜きを完全に実施する。
2 油がない。 油を補給する。
3 空気量の調整状態が悪い。 説明書にしたがい再設定。
4 電極棒とノズルの位置関係が悪い。 説明書にしたがい再設定。
5 ポンプへの配管方式(出入が逆接続)の間違い。 説明書に従ってポンプの配管方式を確認し、正しく設定。
6 ノズルが不良(つまっている)。 新品と交換。
7 電磁弁およびコイルが故障している。 新品と交換。

※上記の原因を取り除いて、ランプが点燈しているリセットボタンをおして再スタートさせて下さい。

着火はするがすぐ失火する→ ロックアウトランプが点燈して、ロックアウト状態になる。

故障順位 原因 対策
1 配管中に空気が入っている。 空気抜きを完全に実施する。
2 火炎監視器(CDS)が故障している。 受光部分の掃除、あるいは新品と交換。
3 バーナーの取付位置が悪く、火炎監視器(CDS)が火炎以外の光を見なかったり見たりしている。 光を見ない位置に取付変更する。
4 コントロールボックスが故障している。 新品と交換

※上記の原因をとりのぞき、ロックアウトランプが点燈している場合は、コントロールボックスのリセットボタンを押して再スタートさせて下さい。

プレパージ終了後も着火せず、送付状態が続いている。

故障順位 原因 対策
1 バーナーの取付位置が悪く、火炎監視器(CDS)が火炎以外の外部の光を見ている。 光を見ない状態に変更する。
2 コントロールボックスの接触不良。 コントロールボックス受け台のピンの接触状態を確認及び調整。
3 コントロールボックスが故障している。 新品と交換。

着火はするが、すぐ失火する→ ロックアウトせずに自動的に再着火作動を繰り返す。

故障順位 原因 対策
1 配管中に空気が入っている。 空気抜きを完全に実施する。
2 燃焼空気が多い。基準値より著しく多い。 空気ダンパ位置を再度調整+。
3 コントロールボックスが故障している。 新品と交換。

※ +:取扱説明書の設定値~さらに正確には排気ガス測定を行い、適切なダンパ開度に調整下さい。

油バーナー運転上の注意事項
①再スタートの回数は3回まで
不着火の原因を前記「6.故障の原因と対策」で取り除いてコントロールボックスのリセットボタンを押して、再スタートさせても着火しない場合、運転を中止して、ご担当窓口の専門家に相談して下さい。
②不着火など不都合が発生した場合、現地でチェックする時は、必ず専門業者に連絡をし、指示を受けてから、対応して下さい。
③炉内が赤熱していると、バーナーの火炎検知器が作動して、バーナー着火に至りません。送風のみ継続します。(この動作は、火炎検知器が赤外線を検知している同様の原理品使用時は、弊社製に限らず全て同様の動作となります)

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